ここ数ヶ月ですっかりビジネスの話題の中心となっている「ChatGPT」。気にはなっているものの、「営業では使い所が無いのではないか?」と敬遠されていたり、どう実際の業務に活かして行けばよいかわからないといったお悩みをお持ちではないでしょうか。
本記事では、ChatGPTがどう営業に活かせるのかを、ChatGPT自身に解説をしてもらいました。
すぐに使えるプロンプト一覧もプレゼント!
対話型AIの活用ポイントをセミナー動画でチェック
視聴を申し込む
ChatGPTは、OpenAIによって開発された自然言語処理の技術です。文書生成、文章要約、言語翻訳、感情分析、会話生成などの機能を提供します。
従来のチャットボットとでは、事前にシナリオを用意し、ユーザーが特定の選択をすることで会話が進んでいきますが、ChatGPTでは5兆語近くのトレーニングにより、ユーザーの多様な入力形式に対応し、多くの場合にそれらしい回答を返す事が可能です。人間のような対話形式で回答を返してくれる、自然で直感的なインターフェースを持つため、非常に使いやすい事でも知られます。
せっかくですので、ChatGPTにも自己紹介文を書いてもらいました。
このように、かなり自然な形で答えを返してくれました。
一方で、現時点では2021年9月までの情報をベースに回答を生成しているため、回答した内容が誤っていたり古かったりする場合もあるなど、必ずしも正しさが保証されていないという点には注意して活用をしていくべきです。
今回は、前述のような疑問を解消するべく、ChatGPTと会話をしながら、営業活動におけるChatGPTの活用の仕方を紐解いていきます。本記事は、筆者がまだChatGPT初心者の時期に試した記事で、効果的な質問の仕方になっていない部分もある点、ご了承の上お読みください。
さっそくですが、以下のように質問をしてみました。
すると、10秒ほどでこのような回答が出てきました。
なるほど、これはプロンプト(質問文)があまり良くなかった様子です。一般的な営業成績アップについて回答されてしまいました。そこで、続けてこのように聞いてみました。
すると…
どうやらそれらしい答えが返ってきました!それぞれを実際に試してみましょう。
私達「営業サプリ」が属する営業研修の市場について聞いてみます。
それらしい回答は返ってきたものの、「情報が正しいかどうか」といった点はChatGPTの難しいところです。軽く調べたところ、市場規模の引用元は見つける事ができず、正しいかの判断がすぐにはできません。また、記載されている競合企業なども見つけることができないものもちらほら。
あくまで概要をざっと捉えて、足がかりにする、ぐらいに考えておくほうがよさそうです。
これはおそらくCRMやSFAの選定などをサポートしていくれるということでしょうか。こんなふうに質問してみます。
「営業支援ツール」というのをだいぶ広義に取っている感じがしますね。BASEも確かに(店舗などの)営業を支援するツールではあると思いますが、今回の目的からはずれてしまっています。
そこで、少し表現を変えたりして試してみましたが、あまりどんぴしゃな回答は得られませんでした。ツールの比較サイトなども多い今、このような情報収集をするにはChatGPTは今のところ向かないようです。
プロンプトを工夫する、あるいは有料版である「ChatGPT Plus」を使うと、事実に基づく回答の精度が高まっているようなので、適切な回答が得られるかもしれません。
トレーニングプランを作ってもらえるとのことなので、まずは作ってみてもらいましょう。
それらしいプログラムを出してくれました!きちんと「各トピックごとに理論と実践を交えた研修を実施します。」というところが、わかってる感があります。
一方で、たしかに毎日これを実現できればスキルアップに繋がりそうではありますが、これを7時間×20営業日…実際に人間がやっていくには少し無理がありそうです。このあたりのチューニングはAIでは難しい部分なので、調整していく必要がありますね。
コーチングもしてくれるとのことなので、相談してみます。
一般論的に感じる部分はありながら、自分に足りない点を振り返るのには非常に有効そうです。「ここちゃんとできてますか?」と問いかけしてくれている気持ちになります。さらに深堀りして聞いてみます。
ChatGPTに相談するメリットの1つは、何度聞いても嫌な顔をせずにに返してくれることですね。「こんなこと先輩に聞いてもいいものか…」と足踏みしてしまいがちな新人の方などにはいいパートナーになってくれそうです。
これも市場調査と同様かな?と思いつつ質問してみます。(このあたりから筆者の聞き方がやや上達しています)
かなり理論的に推測を出してくれていますね。もう少し自社商材の情報を事前にインプットしてあげるとより適切な回答が返ってくるのではないでしょうか。
この中で、「大企業の営業チーム」をどう開拓してくべきかを深堀り質問してみます。
ここもまた一般論的ではありながら、自分ができていない点を振り返るのに有効そうです。
顧客からのフィードバックを踏まえ、改善案を出してくれるようです。早速相談してみましょう。
※割愛しておりますが、最初のプロンプトではうまい回答が出てこなかったため、研修が独自のプラットフォームに乗っていて、その中で実現したい旨を追加で指示しています。
実は、進捗をわかりやすくするというのは営業サプリでも過去に実際にあった課題で、それを解消するためにチャットツールが実装されたという経緯があります。
ウルトラC的なアイデアはなかなか出て来づらいですが、一般論としてのアイデアを羅列してくれることで、気づかなかった視点を得るのには役立ちそうです。
「進捗状況の可視化」について深堀りしてみましょう。
やりたいことを細分化して聞くことで、具体的な施策まで落とし込むことも可能そうです。
今回はお試しとしてざっくりとChatGPTと会話をしてみましたが、前提条件をインプットしたり、出力する際の条件をきちんと設定したりすることで、より精度の高い返答をもらうことも可能です。
この記事を書いている2〜3週間の間にも、ChatGPTを始めとするAIツールは急速に進化を続けています。ツールをうまく使いこなすことで、営業活動を効率化するだけではなく、質も高めてくれる強力な味方になってくれることでしょう!
より具体的に対話型AIの活用方法について解説した大好評のセミナーをアーカイブでご覧いただけます。