新人研修を成功させる効果的な内容・ポイント・間違った指導法

社会人としての基本スキルを学ぶだけではなく、企業理念や事業内容について理解を深めてもらう新人研修。その成否が新入社員のその後を決めるといっても過言ではありません。
本記事では、新人研修を成功させるためのポイントや新入社員のやる気を引き出す効果的な進め方、誰もがやってしまいがちな間違った指導法などについて解説します。

新人研修を成功させるには?効果的な指導法を徹底解説

新人研修を行う目的

まずは、新人研修の目的を確認しておきましょう。

基本的な社会人スキルの習得

まず1つ目は、新入社員に社会人としての基本スキルを習得してもらうことです。
社会に出れば、さまざまな立場や年代の人と接しなければならず、正しいビジネスマナーが求められます。身だしなみや言葉遣い、常識や礼儀作法など、社会人にとって必須ともいえるスキルを習得させることが新人研修の大きな目的です。

自社についての理解を深める

2つ目は、企業理念や事業内容について理解してもらうことです。
入社時に企業理念や事業内容を詳しく理解している新入社員は少ないでしょう。どのような目標を掲げて事業を展開しているのか、どのように社会に貢献しているのかを説明することによって、新入社員は自身の役割を理解し、具体的な目標を定めることができます。

同期や先輩とのつながり強化

3つ目は、社内の人脈を作ることです。
良好な人間関係を築くことによって仕事への協力が得やすくなり、悩みを相談できる同期や頼りになる先輩の存在が早期の離職を防ぐこともあります。新人研修は同期が一堂に会し、先輩とも交流できる絶好の機会。研修を通して自然にコミュニケーションが取れるような工夫が必要です。

現場で使える実践的なスキルの習得

4つ目は、現場で役に立つ実践的なスキルを習得することです。
挨拶や身だしなみ、言葉遣い、礼儀作法などの社会人スキルは基礎中の基礎。ここでいう実践的なスキルとは、ビジネスメールやビジネス文書の作成、電話応対、プレゼンテーションの仕方、情報活用、パソコン・ITツールの操作方法など、現場に出てすぐに使えるスキルのことです。

新人研修で力を入れるべき項目

ビジネスマナー

電話応対やビジネスメール、報連相などのビジネスマナーは必須項目と言えるでしょう。会社の一員としての自覚を持ち、社内外を問わず相手に不快感を抱かせないようなビジネスマナーをしっかり習得してもらう必要があります。
特に、新卒の新入社員にとって馴染みの薄い報連相(報告・連絡・相談)は、配属後にトラブルが起きやすいポイント。新人研修を通して報連相の重要性を理解してもらうことが大切です。

コミュニケーション能力

前述したように、社会に出ればさまざまな立場や年代の人と接しなければいけません。プライベートとビジネスシーンでは、求められるコミュニケーション能力が異なります。
ビジネス上で良好な人間関係を築くためには、相手に分かりやすく伝える力と傾聴力が必要。研修では、社会人としてのコミュニケーションのあり方や手段、注意点などを伝え、新入社員のコミュニケーション能力向上を目指します。

タスク管理能力

任された仕事を成功させるために必要な作業を洗い出し、優先度を判断してスケジュールを立てて進捗状況を管理する、それがタスク管理です。タスク管理を的確に行うことができれば、効率よく作業を進めることができます。
タスク管理の方法やポイントを具体的に教えるだけではなく、優先度の判断で迷った時やスケジュールに遅れが発生した時などは、速やかに上司や先輩に報告・相談するよう促すことも大切です。

基本的なITスキル

基本的なビジネスソフトであるエクセル、ワード、パワーポイントを使いこなせなければ、作業をスムーズに進めることはできません。業種や職種によっても異なりますが、ネットワークに関する知識やインターネットを効果的に活用できる能力があれば仕事の幅も広がります。また、SNSやインターネットを通じた情報漏洩など、情報の取り扱いやモラルについて教えることも重要です。

新人研修の指導形態

新人研修にはさまざまな形態がありますが、ここでは基本的な4つの形態についてご紹介します。

Off-JT

「Off-JT(Off The Job Training)」は、職場外研修とも呼ばれる講義型の研修です。新人研修の場合は実践的な内容というより、企業理念や事業内容を理解すること、必要な業界知識や基本的なスキルを習得することを目的として行われます。
また、Off-JTには多くの受講者が集まるため、社内の人脈づくりの場としても活用でき、新入社員の社会人としての土台を作るのに適しています。

OJT

「OJT(On The Job Training)」は職場内研修のことで、現場で作業を経験しながら行われる研修です。一般的にOff-JTで基礎知識や基本スキルを身につけた後に行われ、指導役となる先輩のもとで実践的な内容を学ばせ、独り立ちに向けた準備をすることを主な目的としています。
指導内容のばらつきや研修スケジュールに遅れがでないよう、あらかじめ指導内容や方法について定めておくとよいでしょう。

グループワーク

グループワークは人気の高い研修形態の一つです。受講者を数名ごとのグループに分け、チームとして与えられた課題に取り組むことで、チームワークの重要性が理解できます。
また、自分の意見を分かりやすく説明する、相手の意見に耳を傾けるといったコミュニケーション能力や、意見をまとめながら結果を導きだす調整能力が鍛えられます。

ロープレ

ロープレ(ロールプレイング)は、現場で起こり得る状況を想定して行う実践式の形態です。実際の場面でスムーズに対応できるよう、受講者同士でお客様役や取引先役などを演じながら模擬訓練を繰り返します。
新人研修においては、社外からの電話応対や来客対応、名刺交換などの場面を想定して行われることが多いでしょう。実際にやってみることで、難しさや気をつけるポイントなどが把握できます。

新人研修における間違った指導法

研修内容もさることながら、講師役を務める社員の存在も研修の成否を左右します。ここでは、新人研修にありがちな間違った指導法について見ていきましょう。

詳しい説明をせずに指示を出す

時と場合によっては「学ぶより慣れろ」という教育も必要ですが、それは相手に十分な知識があってこその話。詳しい説明をせず指示だけ出しても、新入社員は何をすればよいか分かりません。何とか作業を完了することができたとしても、正しい手順は分からないまま。これでは成長につながりません。
新入社員に対しては「これぐらい分かるだろう」という思い込みは捨て、詳しく説明することが必要です。

仕事の全体像を伝えない

仕事とはさまざまな作業の積み重ねであり、どれだけ小さな作業にもそれぞれ意味があります。仕事の全体像を伝えず、作業の意味を教えず、ただ指示を出すだけでは新入社員の考える力を奪ってしまいます。 仕事の最終目的はなにか、自分が担当する作業にどのような意味があるのかをしっかり伝えたうえで指示を出すことが、指示待ち社員を生み出さないポイントです。

できていない部分ばかりを指摘する

新人研修においては、減点主義にならないよう気を付けなければいけません。新入社員はいわば半人前の修行期間。「ここができていない」「ここが良くない」と悪い部分だけを指摘していては、新入社員のモチベーションが低下してしまいます。 研修中は新入社員をよく観察し、少しでも成長した部分を見つけてあげることが大切です。減点主義ではなく加点主義で指導にあたれば、新入社員は積極的に課題に取り組むようになります。

自分の考えを押し付ける

「成長の仕方やスピードは人それぞれ」頭では理解できているのに、ついつい自分の考えを押し付けてしまう人がいます。自分の経験や考えがすべての人に当てはまることは決してありません。指導が押し付けとなってしまえば、新入社員の成長を遅らせることにもなります。1つの作業にじっくりと向き合うタイプ、気分を切り替えながら複数の作業を同時に進めるタイプなど、新入社員の個性を見極めて成長を見守ることが大切です。

新人研修を効果的なものにするために

効果的な新人研修を行うためには何が必要か、4つのポイントをご紹介します。

研修を通して目指す姿を明確化する

新人研修の大きな目的は、将来、会社に貢献してくれる人材を育成することにあります。だからこそ、会社が必要とする社員像を具体化することが大切です。そうすることで新人研修の目的が明確になり、より効果的な研修を行うことができます。

目的に合った研修フローを作成する

会社が必要とする社員像が明確になったら、電話応対、ビジネスマナー、コミュニケーション能力など、身につけてほしいスキルや知識を具体化していきましょう。そのうえで、研修期間や指導形態、人材リソースなどを鑑みながら必要なカリキュラムを盛り込み、目的に合った研修フローを作成します。

質問をしやすい環境を作る

次に大切なことは、新入社員が疑問点や不明点を質問しやすい環境づくりです。
例えば「今日の目標は取るに足らないことを最低3回は質問する」などの目標を共有し、わからないことに対する心理的障壁を取り去るのも良いでしょう。

新入社員は「何が分からないのか分からない」という状況に陥りがち。時には的外れな質問がくることもありますが、丁寧に対応しましょう。疑問を持つということは、能動的に研修に向き合っている証拠。疑問を溜め込むことなく、解消できるようサポートすることが新入社員の成長につながります。

外部研修サービスを使う

外部の研修サービスを利用する方法も効果的です。企業理念や会社特有の業務知識などは社内研修で、仕事への姿勢やリーダーシップ、ロジカルシンキングなど、一般的なビジネススキルや体系的な知識については外部研修でと使い分けてもよいでしょう。
外部の研修サービスには、講師派遣や通信教育、動画配信、eラーニングなどがありますが、各社の強みを検討して選ぶことが大切。
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まとめ

効果的な新人研修を行うには、研修の目的や目標を明確にし、会社に合った研修フローを組み立てることが大切です。さらに、身につけてほしい知識やスキルに応じて、研修形態や指導方法も工夫する必要があります。状況や目的に合わせて、外部研修サービスの活用を検討してもよいでしょう。
新入社員にとって、新人研修はその後の成長を左右する重要なもの。全社を挙げて積極的に取り組み、新入社員にとって参加しがいのある研修を目指しましょう。

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