売れるための「商談の流れ」見本

売れる営業パーソンの商談の流れとは?売れない営業との違いを解説

普段、何気なく行っている商談だが、その流れは、「売れない営業」と「売れる営業」ではかなり違っている。
今回は「売れない営業」にならないために、商談の構成でキモとなる「相手に役立ちそうな『情報提供』」の実例と実際のトーク」を紹介する。

売れる商談の流れのキモは「情報提供」!売れない営業との違いとは?

「営業=説明」ではない!売れない営業の商談の流れと典型的パターン

まずは、「売れない営業」の商談の流れから。

商談の流れ

「売れない営業」の典型は挨拶を済ませると、いきなり営業ツールやカタログを開いて、売りたい製品の説明を始めてしまうパターンだ。
しかも、ご丁寧に営業ツールの最初のページから順々にページをめくりながら、20分でも30分でも最後のページが終わるまで一方的に説明し、そこから質疑応答に入ろうとしてしまう。

ただ、どんなケースでもこの商談の流れがいけないかというと、例外もあって、相手が自社製品に興味があって、話を聞きたいと思っているという前提がある場合、あるいは圧倒的な商品力がある場合については、このパターンでも案件化する。
しかしながら、そういった前提がないと案件化率は低迷してしまうし、案件化したとしても競合がいる場合は滅多に受注には至らない。
たとえ相手が忙しくて、5分、10分しか時間がもらえない中の営業でも、この流れでは成果は出ない。

理由は単純明快で、「営業=説明」ではないからだ。“きちんと分かりやすく説明すれば、相手は興味、関心を持ってくれる”というのは幻想であって、相手にしてみれば、関心のある話、役に立つ情報だけが知りたいのだ。

挨拶の後、NGなのは自社製品の説明。その前に「相手に役立ちそうな情報提供」を

では、どうすればいいのか?
まずは、挨拶の後には絶対に自社の製品説明に入ってはいけない。できれば雑談を挟みたいが、最も重要なのは商材説明の前に、「相手に役立ちそうな情報提供」を行うことだ。

具体的には
「そうそう、『N社長、なかなかいい人材が採用できない』ってお話されてたじゃないですか。これ知り合いの経営者の話なんですが、出産や育児でやむなく大手企業を退職した気の利く女性を、変則な勤務時間で採用すると、すごい人が何人も集まったそうですよ」
「ポイントは勤務時間を9時30分から14時30分位にしてしまえば、お子さんを幼稚園に通わせている優秀なママが採用できるらしいんですね、いわゆる保育園を諦めた層の。そのまま、お子さんが小学校の中学年、高学年になるにつれて希望に応じて、勤務時間を延ばしていくそうです。」
「要は短時間でも時給を専門職として高く設定すれば、結構な数が応募してくるそうです。御社は人気路線の住宅街が近くにありますから、張り紙、ネット、知人からの紹介でお金をかけずに、募集ができるんじゃないですか?」
といったところが実際に使われる例だ。

設計、施工管理、積算、設備系の見積作成のできる理系ママや貿易実務、海外案件の契約関連に長けたバイリンガルママは、実は重宝がられている。

中小企業だけでなく、中堅企業に至るまで「いい人材の採用」は経営者、管理職が頭を痛める最大公約数的な「課題」なので、そこに役立つ情報や裏技を知っていると経営者や人事部門の上級管理職には一目置かれるようになる。

上記の例は「いい人材を採用する裏技ネタ」になるが、他のタイムリーなネタも紹介しておくと

  • 職場内でのコミュニケーションツールの最新事例ネタ(ビジネスSNSなど)
  • 働き方改革の中で成果を上げる時間の使い方ネタ
  • 「ゆとり世代」の育成ネタ
  • 補助金ネタ
  • パワハラ、セクハラ対策ネタ

などで相手に役立つ情報があると、営業パーソンとしてのあなたの評価が上がり、「使える営業パーソン」とみなされるので十分に聞く耳をもって、あなたが担当する商材の説明も真剣に聞いてくれるし、現状の課題などもキチンとあなたに開示してくれるはずだ。
ここが営業の機微と呼ばれるところで、商品説明をうまくやろうとするのは重要だが、もっと大切なのは、その前の情報提供になるので、その優先順位を間違えてはならない。
更に、こうした情報をあなたが今、持っているかどうかではなく、これから情報網を駆使して、こうした情報を集める、事情通に聞く、本や資料を読んで自学して身につけようとするかが問われているのだ。

コミュニケーションスキルをまとめた資料をダウンロード

eBook表紙

この記事の内容を含めた、コミュニケーションスキルをeBookにまとめて無料配布しています。簡単なフォームに入力するだけでダウンロードしていただけます。ぜひご覧ください。

私が開発した「営業サプリ」で営業メンバーを育てませんか?

講師:大塚寿

ここで述べているノウハウやスキルは、読んだだけでも充分勉強になります。しかし、これだけでできるようになるわけではありません。実際の営業場面で「できる」ようになるためには『実践とフィードバック』が必要になります。
私が株式会社サプリと開発した『営業サプリ 売れる営業養成講座』は、営業パーソン自身の営業を前提に実践しながらオンラインで学ぶコースです。しかも専門コーチがマンツーマンで指導する仕組みになっています。
売れる営業パーソンになるスキル大全を身につけるオンライン研修、『営業サプリ』で「売れる」営業パーソンを育てませんか。さあ、営業サプリで営業組織を強くしましょう!

\3分でわかる/
営業サプリ紹介資料 ダウンロード

こちらのフォームにご入力ください(入力時間1分)。*は必須項目です。

1. 事業者の氏名又は名称
株式会社サプリ
2. 個人情報保護管理者の氏名又は職名、所属及び連絡先
個人情報保護管理者 代表取締役 酒井雅弘
info[at]sapuri.co.jp
[at]を@マークに変換してお問い合わせください。
3. 取得した個人情報の利用目的
当該フォームで取得した個人情報は、お問い合わせに関する回答、ご請求いただいた資料の送付、メールマガジンの配信等の目的で利用いたします。また、当社のサービスに関するご案内にも利用させていただくことがございます。
4. 当社が取得した個人情報の第三者への委託、提供について
当社は、ご本人に関する情報をご本人の同意なしに第三者に委託または提供することはありません。
5. 個人情報保護のための安全管理
当社は、ご本人の個人情報を保護するための規程類を定め、従業者全員に周知・徹底と啓発・教育を図るとともに、その遵守状況の監査を定期的に実施いたします。
また、ご本人の個人情報を保護するために必要な安全管理措置の維持・向上に努めてまいります。
6. 個人情報の開示・訂正・利用停止等の手続
ご本人が、当社が保有するご自身の個人情報の、利用目的の通知、開示(第三者提供記録の開示も含みます)、内容の訂正、追加又は削除、利用の停止、消去及び第三者への提供の停止を求める場合には、下記に連絡を頂くことで、対応致します。
<個人情報お問合せ窓口>
株式会社サプリ 個人情報お問合せ窓口
info[at]sapuri.co.jp
[at]を@マークに変換してお問い合わせください。
7. ご提供いただく情報の任意性
個人情報のご提供は任意ですが、同意を頂けない場合には、第3項にあります利用目的が達成できない事をご了承いただくこととなります。
8. 当社Webサイトの運営について
当社サイトでは、ご本人が当社Webサイトを再度訪問されたときなどに、より便利に閲覧して頂けるようCookieという技術を使用することがあります。これは、ご本人のコンピュータが当社Webサイトのどのページに訪れたかを記録しますが、ご本人が当社Webサイトにおいてご自身の個人情報を入力されない限りご本人ご自身を特定、識別することはできません。
Cookieの使用を希望されない場合は、ご本人のブラウザの設定を変更することにより、Cookieの使用を拒否することができます。その場合、一部または全部のサービスがご利用できなくなることがあります。

この記事の情報は公開時点のものです。

コミュニケーションスキルの記事

日本語が「営業に不向きな言語」である理由!文脈依存度と行間理解

日本語が「営業に不向きな言語」である理由!文脈依存度と行間理解

営業の雑談力を上げる「3つのセオリー」と効果的なネタとは?

営業の雑談力を上げる「3つのセオリー」と効果的なネタとは?

営業が自社商材をよりよく見せる3つのアピール・提案法とは?

営業が自社商材をよりよく見せる3つのアピール・提案法とは?

営業がヒアリングで簡単に顧客の課題を聞き出す6つの質問法とは?

営業がヒアリングで簡単に顧客の課題を聞き出す6つの質問法とは?

営業が顧客から本音を引き出す・真意をつかむ5つの質問テクニック

営業が顧客から本音を引き出す・真意をつかむ5つの質問テクニック

営業トークで差がつく6つのポイント!売れる営業のつかみと流れのコツを解説

営業トークで差がつく6つのポイント!売れる営業のつかみと流れのコツを解説

営業を発展させる「3つの話し方」と会話を弾ませるコツとは?

営業を発展させる「3つの話し方」と会話を弾ませるコツとは?

売れる営業の情報収集法知ってますか?ヒアリングと「裏取り」で顧客の課題抽出

売れる営業の情報収集法知ってますか?ヒアリングと「裏取り」で顧客の課題抽出

営業がクライアントとのコミュニケーションで場の空気を操るには?

営業がクライアントとのコミュニケーションで場の空気を操るには?

【例文付き】営業が顧客のニーズを喚起するトーク8パターン

【例文付き】営業が顧客のニーズを喚起するトーク8パターン

営業の教科書 カテゴリ一覧

この連載の著者

エマメイ先生(大塚 寿)

大塚寿 顔写真

1986年、株式会社リクルート(現 株式会社リクルートホールディングス)に入社。サンダーバード国際経営大学院でMBA取得後、営業研修を展開するエマメイコーポレーションを創業、現在に至る。著書に 『〈営業サプリ式〉大塚寿の「売れる営業力」養成講座(日本実業出版社)』『自分で考えて動く部下が育つすごい質問30(青春出版社)』、『50歳からは、「これ」しかやらない(青春出版社)』など。

大塚寿

私が開発した「営業サプリ」で営業メンバーを育てませんか?

この記事のスキルを身につけるには実践とフィードバックが必要。営業サプリ べーシックコースはそれを実現するオンライン研修です。営業サプリで営業組織を強くしましょう!

eBookイメージ

営業トークのノウハウをまとめた
eBook(PDF)をダウンロード

資料イメージ

オンライン営業研修「営業サプリ」
資料をダウンロード

eBook(PDF)を
ダウンロード

営業サプリ
資料をダウンロード