顧客から軽んじられないための処し方
営業パーソンは常にお客様から値踏みされている。「自分にとって、会社にとって役に立つ存在かどうか」という基準で。
ならば、商談の初っ端から相手にプラスの兆しを見せる営業を展開して、最も役に立つ営業パーソンというポジションをゲットしようではないか。
営業パーソンも1日に数件を訪問し、様々な商談をしているが、逆にお客様の方もたくさんの営業パーソンと日々面談を繰り返しているという訳だ。時間をとって会う価値がどの位あるかで、優先順位を付けているのだ。
仮に、お客様1人あたり年間100名の営業パーソンと会っているとすれば、彼ら、彼女らはザックリ「役に立つ上位2割、どちらでもない6割、役に立たない下位2割」といった具合に営業パーソンを格付けしている。
なので、このロジックを先読みして、まずは上位2割のポジションを獲得する方略を初っ端から展開していかない手はない。
そのために最も効果的な方法が「相手にプラスの兆しを見せる」ことである。それを披露するタイミングは早ければ早いほどいい。
初回訪問時でもルートセールスの定期訪問であっても、雑談の後、「有益な情報を得る!営業ヒアリングの雑談・段取り・シナリオとは?」の回で紹介した、相手に話をさせる段取りの3)のステップ “雑談から相手に役立ちそうな情報提供に展開” などがそのタイミングだ。
具体的な“プラスの兆し”というのは、例えば
といったことだ。
更には、こうしたことをそのままの言葉で言うと、「眉唾(まゆつば)」に聞こえたり、うさん臭く聞こえてしまう危険性があるので、言葉ではない根拠、エビデンス(証拠)で示すのがコツになる。具体的には
といった感じになる。
形のある有形財を営業するメーカーや販社、商社ではなく、人材総合サービス、広告代理店、SIer、金融といった形のない無形財を扱う企業の営業では、ことさら「相手にプラスの兆しを見せる」ことが重要になる。
多少営業のスキルが不足していても、目に見える製品の営業というのは、その製品の差別化のポイントや機能特性も目に見えるために、営業力に関係ないところで、お客様の方が気づいてくれる。
しかし、無形財というのは結局、やってみなければ分からない可能性を営業しているようなものだからこそ、同業種の同じ位の規模の事例が「ほぼ同じ条件で実績が出ている証拠」、つまりは「プラスの兆し」になるという訳だ。
更に言えば、あなたが現状、「相手にプラスの兆しを見せる」ことができていなくても、将来的にできそうにないと思っても悩まなくていい。
なぜなら、あくまで「兆し」の話なのだ。そんな気がするレベルでOKなのだから、その結果にこだわり過ぎる必要はない。
相手がこうした「兆し」を感じてくれればいいのであって、重要なのは、あなたがそのための準備や行動をまずは起こそうとすることが一番大切なことなのだ。
まずは「相手にプラスの兆しを見せる」ひと工夫を考えて、あなたの営業に加えてみよう!
この記事の内容を含めた、ヒアリングのノウハウをeBookにまとめて無料配布しています。簡単なフォームに入力するだけでダウンロードしていただけます。ぜひご覧ください。
ここで述べているノウハウやスキルは、読んだだけでも充分勉強になります。しかし、これだけでできるようになるわけではありません。実際の営業場面で「できる」ようになるためには『実践とフィードバック』が必要になります。
私が株式会社サプリと開発した『営業サプリ 売れる営業養成講座』は、営業パーソン自身の営業を前提に実践しながらオンラインで学ぶコースです。しかも専門コーチがマンツーマンで指導する仕組みになっています。
売れる営業パーソンになるスキル大全を身につけるオンライン研修、『営業サプリ』で「売れる」営業パーソンを育てませんか。さあ、営業サプリで営業組織を強くしましょう!
\3分でわかる/
営業サプリ紹介資料 ダウンロード
こちらのフォームにご入力ください(入力時間1分)。*は必須項目です。
この記事の情報は公開時点のものです。