プレゼンは実況中継のように話す

プレゼンテーションで人を惹き付ける話し方 5つのポイント

プレゼンテーションでは、話し方が内容以上に聞き手の印象を左右します。声のトーンやテンポ、抑揚の付け方次第で、メッセージが効果的に伝わるかどうかが変わります。話し方を磨くことで、自信を持ち、聞き手との信頼関係を築くことが可能です。

本記事では、プレゼンテーションでの話し方の基本要素や具体的なテクニック、練習方法について解説し、効果的に話せるスキルを身につけるためのヒントをお届けします。

営業プレゼンで人を惹き付ける話し方とは?「説明」「描写」の黄金比

プレゼンテーションの話し方の基本要素

聞き取りやすく、興味を引く話し方

声のトーンと抑揚は、聞き手の関心を引きつけ、感情に訴えかけるための重要な要素です。同じ内容でも単調な話し方では興味を失わせる可能性があります。
強調したい部分では声を力強く、リラックスさせたい場面では柔らかく話すなど、状況に応じて変化をつけることで、聞き手を惹きつけ続けることができます。

速すぎず遅すぎないテンポを意識

話すペースは、速すぎると聴衆が理解に追いつけず、遅すぎると退屈させてしまう原因になります。適切なペースを保つことで、聴衆が内容をスムーズに理解しやすくなります。
また、話すテンポを意識的に変えることで、緊張感やリズム感を演出することができます。落ち着いて、聴衆の反応を見ながらペースを調整することが重要です。

強調したい部分で意図的に間を使う

「間(ま)」を活用することで、プレゼン内容にメリハリをつけられます。特に重要なメッセージを伝える前や、質問を投げかけた後に間を置くことで、聴衆の注目を集め、期待感を高めることができます。
また、間を取ることで話し手自身も冷静さを保つ余裕が生まれます。意図的に間を挟む練習をすることで、説得力のある話し方を身につけられます。

プレゼンテーションにおける話し方のテクニック

聞き手とアイコンタクトを意識する

プレゼンテーションでは、資料に視線を固定するのではなく、聞き手の表情を観察しながら進行することが重要です。
複数の相手がいる場合は、キーパーソンだけでなく、他の聞き手にも視線を分けるように心がけましょう。
また、自分の表情が緊張で固まらないよう、柔らかい笑顔を意識すると、場の雰囲気を和らげる効果があります。

相手を巻き込み柔軟に対応する

プレゼン中に相手が資料に目を落としたり、集中していない様子が見られる場合、そのまま進めても効果は期待しづらいです。
そのような時は、一旦プレゼンを中断して、相手に意見や質問を促すのが効果的です。これによって相手の関心や要望を把握し、プレゼンの内容を調整するチャンスが得られます。

もし認識のズレが明らかになった場合、その場で対応できるなら、該当箇所を補足してプレゼンを完結させましょう。
ただし、準備した資料で対応が難しい場合は、次回のプレゼン日程を設定し、相手の期待に応えられる資料を整えて臨むことが最善策です。

重要な場面や、他社と差別化を図りたい場面では「描写」を用いる

プレゼンはほぼ「説明」で構成されるものではありますが、重要な場面や他社と差別化を図りたい場面では「描写」を用いると、より相手の印象に残るようになります。

例えば、スマホで撮影したロープレシーンをアップロードしてコーチ役からレビューを受ける仕組みをプレゼンしている一場面。
これを「説明」するとこのようになります。

この説明でも十分に内容が伝わりますが、従来の課題の部分を下線のように「描写」にすると次のようになります。

このようにキモとなる箇所を「描写」で表現すると、リアル感が増すために相手の共感を得やすくなります。
なぜならそのシーンがイメージしやすくなるので、「そうそう、うちでもある」と感情移入するためです。

特に「事例紹介」に描写を取り入れるのがお薦めです。ユーザーの「Before After」つまり、抱える課題への不満、それが解消した際の生の声をそのまま「描写」します。
その際、自分が担当した事例でない場合は、担当者から生情報を仕入れておくと自分自身が感情移入できるために説得力を増すことができます。

プレゼンテーションスキルを向上させるためには

プレゼンテーションスキルを高めるには、継続的な学びと実践が必要です。以下に、実践的なアプローチを4つご紹介します。

プレゼン内容を繰り返し練習する

プレゼンの成功は準備にかかっています。まずは内容を完全に理解し、自信を持てるまで繰り返し練習しましょう
本番を想定した練習を行うことで、話す言葉に慣れるだけでなく、進行のスムーズさや時間管理能力も向上します。特に声の強弱や間の使い方を意識すると、聴衆への伝わり方がさらに効果的になります。

自分の話し方を録音・録画してチェックする

客観的な視点で自分の話し方を分析することは、改善の第一歩です。録音や録画を活用して、声のトーンや話すスピード、ジェスチャーを確認しましょう。
最初は違和感を覚えるかもしれませんが、繰り返し分析することで癖を修正し、伝わりやすい話し方を身につけることができます。このプロセスが、確実なスキルアップにつながります。

フィードバックを積極的に取り入れる

他者からのフィードバックは、自分では見落としがちな課題を指摘してくれる貴重な機会です。信頼できる同僚や上司にプレゼンを見てもらい、意見をもらいましょう。
客観的な視点を取り入れることで、プレゼンの完成度が大幅に向上します。フィードバックを活かす姿勢を持つことで、さらなる成長が期待できます。

優れたプレゼンテーションを参考にする

上手なプレゼンを観察することは、スキルアップの近道です。プロのスピーカーの動画や、成功したプレゼンテーションを視聴し、構成や聞き手を引き込む方法を学びましょう
最初は模倣から始め、自分のプレゼンスタイルを作り上げていくのがおすすめです。観察と実践を繰り返すことで、確実にスキルを高めることができます。

効果的なプレゼンテーションには、話し方を磨く努力と工夫が欠かせません。本記事のポイントを実践し、継続的な学びと改善を重ねることで、より魅力的で説得力のあるプレゼンを実現していきましょう!

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この連載の著者

エマメイ先生(大塚 寿)

大塚寿 顔写真

1986年、株式会社リクルート(現 株式会社リクルートホールディングス)に入社。サンダーバード国際経営大学院でMBA取得後、営業研修を展開するエマメイコーポレーションを創業、現在に至る。著書に 『〈営業サプリ式〉大塚寿の「売れる営業力」養成講座(日本実業出版社)』『自分で考えて動く部下が育つすごい質問30(青春出版社)』、『50歳からは、「これ」しかやらない(青春出版社)』など。

大塚寿

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